小売業は2019年以降こう変わる

March 27, 2019 Atsushi Iwasaki

本ブログは LIA PARISYAN が寄稿した記事を抄訳したものです。
原文「How Retail Will Change in 2019 and Beyond」はこちらからご覧いただけます。

 

小売業の話をしましょう。

2018年はどうだったでしょうか。今年以降はどこに向かうのでしょうか。実店舗は本当に廃れたのでしょうか。


ウィプログループのプラクティスパートナーであるソムラジ・チョウドハリー氏と話をしました。同氏は、主要な小売コンサルティングプラクティスの指揮、顧客との関係の育成、イノベーション主導の営業の推進を直接担当しています。2人で小売業の最近の展開と最新動向について話し合い、ソムラジ氏は2019年以降の予測を提供してくれました。ソムラジ氏の小売業における経験と専門知識・技術について詳しくは、同氏のLinkedInページを参照してください。


ミレニアル世代やZ世代の消費行動が変化し続けるのに呼応して、小売業は激変に見舞われています。これらの世代の購入者はかつてないほどの購買力を持ち、リーチしてくる小売業者に影響力の大きいビジネスチャンスをもたらしています。


そのため、目的が提携業者への投資であるにせよ、顧客の理解であるにせよ、ともかくここでは、2019年に顕著になると思われる傾向をいくつかご紹介しましょう。


1. デジタルコンバージェンス

小売業の特徴は絶えず変化しているということです。顧客アイデンティティの進化とZ世代の購買力の増大に刺激されて、小売業者は引き続きカスタマージャーニーを試そうとします。オムニチャネルの設定でカスタマージャーニーを構築する際にデジタルの考え方を採用する小売業者がますます増えることが予想されます。自宅で始まり複数の店舗タッチポイントを持つジャーニーが増えるにつれて、経験を重視したショッピングやオンライン/オフラインを繋ぐエコシステムの出現で、物理空間と仮想空間のギャップが徐々に埋まっていきます。


2. 小型専門店の増加

小型のコンビニエンスストアが大規模小売店の成長の原動力になり、新しい市場への参入を可能にします。さらに、美容および健康関連の小売業者の間では、店舗内店舗方式が引き続き主流になります。利便性が有名小売業者の主戦場になるにつれて、小型店方式は引き続き増加します。


3. 主要な差別化要因としての提携業者

ほとんどの大規模小売店が店舗内提携業者の時間と労力を再び顧客エンゲージメントに向けるようになりました。2019年には、テクノロジーを通じた提携業者の支援は、商品の配達から、顧客が商品を探す手伝いや関連商品の提案まで、ますますスワイプまたは音声コマンドで行われるようになるでしょう。


4. 顧客の実像の理解

顧客の行動は、依然として捉えどころがありませんが、テクノロジーとデータが、複数のコンテキストやチャネルにわたる買い物客の行動を高い確率で予測するのに役に立ちます。買い物客はパーソナライズされたおすすめ情報、利便性、生活ガイドの見返りにデータを喜んで提供するため、2019年はCRMと顧客の分析に対する投資が増えます。


5. 商品構成の絞り込み、自社ブランドの増加

クロガーの「Simple Truth」やロウズの「Craftsman」など、小売業者は自社ブランドの魅力を発見しました。自社ブランドは、管理の強化、利幅の向上、消費財企業に対する影響力の増大につながります。小売業者が自社ブランドに軸足を移し、コストを削減する手段を探すようになるにつれて、商品構成の絞り込み、自社ブランドの増加、「なじみのブランド」に基づく積極的なマーケティングを期待できます。


6. スマートサプライチェーン

小売業者は、フロントエンドのデジタル機能を拡張しようと奮闘し続けており、そのためにサプライチェーンの即応性、インテリジェンス、適応性の向上に多額の投資を行ってきました。これらの投資は引き続き増え、人工知能との統合により透明性と効率がさらに向上します。


7. 超効率的な運営

小売運営はよりスマートに、より予測しやすく、そして組織的になりつつあります。ただし、小売業者は(常に利益が出るとは限らず、絶えず変化する)オムニチャネル運営のコストを抑えようと悪戦苦闘しています。実店舗での商品ピッキング、ラストマイル配達の最適手段の決定、「完璧な注文」の提供、返品商品の処理は、引き続き障害になります。2019年は、小売業者が長期的なアセットの構築にさらに注力してこれらの問題を解決しようとするものと思われます。需要およびチャネルの予測、プロセス自動化、ルート最適化などの分野は、AIプラットフォームにとって次なる大きな課題になります。


8. セキュリティ

顧客は、簡単に手に入り、コストパフォーマンスが良く、健全で持続可能な選択肢を選ぶようになりつつあります。しかし、迫り来るサイバー攻撃の脅威が存在するので、顧客は個人情報の共有を思いとどまります。2019年の今日において、小売業者が顧客エンゲージメントの方法を検討する上で、信頼は絶対に不可欠な要素です。顧客データの保護、より高品質の商品の提供、問題発生時時の透明性の向上のどれをとっても、小売業者は店舗内およびオンラインのセキュリティに関して、より積極的に行動を起こしてゆくようになるでしょう。


小売業のもっと心躍るニュースや成功する成長戦略については、アピリオのリテールハブを参照してください。

戻れません

次へ
ソフトウェアベンダーが専門知識・技術を偽るとき
ソフトウェアベンダーが専門知識・技術を偽るとき

ソフトウェアベンダーは、これまで無料サービスで企業に支援を提供してきました。これは、すばらしいことなのでしょうか。しかし、ビジネスの世界には、「ただ」のものなどありません。こうした無料サービスをどう扱えばいいのかお...

アピリオまでお気軽にお問合せください

ご質問はこちら