A Day In The Life At Appirio Japan 2 | アピリオとの出会い

April 12, 2019 Takashi Watanabe


アピリオ(創業者クリス)との出会い

アピリオのそれは、僕にとってはとても印象的なものでした。

とある秋晴れの日の早朝7時50分、僕は東京千代田区永田町にあるホテルのロビーにいました。当時僕は転職活動をしていなかったので、あくまでも知り合いのヘッドハンターからの強いリクエストで話だけでも聞いてみて、ということで会うことになったのです。なので特に急ぐこともなく、話を聞けばよいだろう。。。くらいに考えていたところ、日本法人の人事部長、当時のグローバル(南北アメリカ以外の地域)の責任者、とあれよあれよという間に面接がセットされました。

そして3回めがいきなり創業者で当時CEOの座にあったクリス・バービンとのインタビューでした。彼のことは、インタビュー前に人事担当から「YouTubeにいっぱい彼のメディア向けのインタビューがあるからそれを見ておくと会社について理解できると思います。」と言われていたので、顔は覚えていました。しかし、実際の外向きのインタビューと生で会う本人との間にはギャップがあるだろうなと考えていました。

待ち合わせ時刻8:00に遅れないように早めに着いて待っていると、見覚えのある彼が歩いてきました。ガッチリと握手をして笑顔で
『渡邉さんですか?だいぶ待たせてしまったかな?』
と声をかけてきたのですが、実際にはまだ待ち合わせまでは数分ありました。

「大丈夫です。実は僕はビートルズのファンなんです。彼らが唯一の来日公演をした時に滞在したことで有名なこのホテルをかねがね訪れてみたいと思っていたのになかなか来る機会がなくて・・・今日やっと来ることができたのでちょっとそのあたりを見ていたのです。」


(Image source: GAHAG)

実際に、早めに着いた僕は、改装されてしまい当時の面影はあまり残っていないそのホテルを既に探検していたのです。
『ビートルズが一番好きなバンドなの?』
「いえ、どうだろう。レッド・ツェッペリン(ゼッペリン)と同じくらいかな。」
「随分と古いなぁ。。。笑」
という感じで、2人でホテルの奥のレストランへ向かい、朝食を摂りながらのインタビューとなりました。

僕はこれまでのキャリアの中で、カリフォルニアで創業された企業で働いていた期間が最も長く、その自由でオープンな文化に馴染みがありました。一方、同じアメリカでもニューヨーク本社の企業や、或いはドイツ本社の企業などはかなり厳格で厳しく管理されている印象がありました。イスラエル本社の企業は独特の雰囲気を持っていました。日本の企業を含め、それらの中で僕が個人的に圧倒的に親和性があったのはカリフォルニア本社の企業でした。

緊張すべきビジネスの採用インタビューの前に、CEOに先ほどのような軽口を叩いてしまったのはなぜだったのか、今となっては自分でもはっきりとは覚えてはいないのですが、彼にはそうさせるオープンで明るいオーラがかなり強烈に発せられていたことは覚えています。


(2017年3月メキシコのマヤコバにて)


そしてインタビュー

ホテルのブッフェスタイルの朝食を一緒に摂りながら、彼は当時日本法人が設立8年目を前にいまひとつ成長軌道に乗り切れていないと感じていると、かなり率直に話してくれた記憶があります。そして、もし僕がそれを率いる立場だったらどういう風にそれを立て直すのか?などといった話題について細かな質問をしてきました。その質問の粒度の細かさと、傾聴の態度から、彼らの本気度をひしひしと感じました。

当時、アピリオの組織は、南北アメリカを統括する、AMERICASと、それ以外の国々を全て統括するGLOBALにわかれており、日本は、そのGLOBALの一員として、日本の社長はロンドンにいる、GLOBAL の責任者に報告していました。しかし、GLOBAL の責任者は年に一度程度しか来日せず、日本の声がなかなか本社の経営陣に届いていませんでした。

その中で、

  • 米国本社になかなか日本の市場や従業員の声が届いていないであろう構造が問題であること
  • 日本のウェブサイトがしばらく更新されておらず、コンテンツが本社の翻訳のものがほとんどであること。
  • しかもその翻訳された日本語コンテンツの数は十分ではないこと。
  • 日本のお客様の事例が掲載されていないこと。
  • 日本の採用ページがグローバルとは同じフォームだけで、入社を検討する候補者にとって日本法人の情報があまりにもないこと。
  • そもそも日本市場へのコミットメントが読めないこと。できれば本社、しかもクリス自身の言葉での日本市場へのコミットメントのメッセージが欲しいこと。

など、感じたことをかなりストレートに意見を言わせてもらいました。

これは僕のインタビューではあったのですが、同時に僕にとってもAppirio Inc.というアピリオの米国本社について知る機会でもありました。米国本社から日本法人へ対する権限委譲はどのようなものなのかを測りたかったのです。日本語では権限委譲ですが、delegationとempowermentとあるように、単なる委任的な権限委譲なのか、もう少し励まし、自信をもたせつつ任せてくれるような権限委譲なのか。そして実際に聞く耳を持ってくれるのか?そんなことを考えながらクリスと話していたのを覚えています。


100%クラウド!?

1時間の予定があっという間に過ぎ、クリスも僕もそれぞれ次の会議に移動しなければなりませんでした。

別れ際に彼が
「この後、人事から6人の名前を伝えるから、1週間以内に全員とインタビューしてね。」
と言って、去って行きました。

その時はあまり深く考えなかったのですが、翌日連絡をもらって驚きました。
相手の現地時間ともども教えられた住所は、サン・ディエゴ、シカゴ、サン・フランシスコ、サン・ノゼ、ロンドン、ダブリン、機上。。。え?機上?と二度見したり。

さすがに機上はジョークでその時間は移動中で都合がつかないからリスケジュールしてくれ、という意味だったようですが、米国本社の主要なエグゼクティブのインタビューアーの誰一人として本社に勤務していなかったのです。

それも驚きであるなら、その分散具合にも驚きました。最初はフェイス・トゥ・フェイスの面接で一週間で世界一周させるのか?という勢いを感じました。しかし、それは杞憂で、ビデオカンファレンスシステムによるインタビューでした。

アピリオに入社して、今や空気のように自然に接しているこの「いつでも、どこでも、誰とでも」というドラえもんの世界のような無理難題を解決してくれているのがクラウドテクノロジーです。

最終的にはその後日本オフィスのメンバー3名ともインタビューしたので、延べ12人と話したのですが、東京以外のインタビューは時差もあり、すべて東京の自宅から行うことができました。

相手の顔を見ながら、離れた場所で、必要に応じて画面や文書を共有しながら行われるインタビューは、それまで経験したどの会社のそれとも異なるものでした。しかし、それが終了するまでに、僕にはその仕事環境の便利さ(ツール群)と、出てきた人々(カルチャー)に非常に好印象を持つようになり、同時に対象としている事業ドメインやプラクティスについて学ぶうちにその可能性を確信するようになりました。

引き続き、A Day In The Life At Appirio Japan 3  | アピリオ入社後の展開( スピード〜AGILE ) をお楽しみに。


 

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著者について

アピリオ日本法人 代表取締役社長。米国本社ヴァイスプレジデントを兼務。2016年1月より現職。宮城県仙台市出身。愛器はGibson DG-335, Fender Stratocaster, Ovation Elite, Martin Backpacker。最近のお気に入りはGary Clark Jr.です。オフィスで仕事に集中したい時には、グレン・グールドが弾くゴルトベルク変奏曲(81年版)を延々と流しています。

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