皆さん、こんにちは。アピリオ北嵐です。さてHeroku Tipsの2回目となる今回は、Heroku Postgresをサーバーから参照するために phpPgAdminをHerokuアプリとして導入する手順を紹介したいと思います。phpPgAdminはブラウザからPostgreSQLにアクセスするためにphpで書かれたWebアプリケーションです。
1. phpPgAdminのダウンロード
サイトからソースコードをダウンロードします。
2. Herokuアプリケーションの準備
herokuサイトにアクセスして、新規にherokuアプリケーションを作成します。
[Settings] - [Add buiidpack] を押して、phpのビルドバックを追加します。
[Deploy] - [Deploying using Heroku Git]セクションに記載されているコマンドを参考にして、作成したHerokuアプリケーションにデプロイする環境をローカルPC上に作成します。
$ mkdir appirio-phppgadmin $ cd appirio-phppgadmin $ heroku login $ git init $ heroku git:remote -a appirio-phppgadmin
※ Heroku CLIコマンドを実行するには、Heroku CLIのインストールが必要です
手順1でダウンロードしたzipファイルを解凍し、ソースコードを上記のフォルダにコピーします。
接続したいHeroku Postgresの接続情報を取得します(手順はTips1を参照)。ファイル conf/config.inc.php を開いて、接続情報を修正します。
// 任意の名前を指定 $conf['servers'][0]['desc'] = 'Appirio PostgreSQL'; // host を指定 $conf['servers'][0]['host'] = 'ec2-xx-xxx-xx-xxx.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com'; // Database port on server (5432 is the PostgreSQL default) $conf['servers'][0]['port'] = 5432; // dbname を指定 $conf['servers'][0]['defaultdb'] = 'd1gxxxxxxxx2';
ソースコードをgitにコミットし、herokuサーバーにpushしてデプロイします。
git add . git commit -m init git push heroku master
3. アプリケーションへのアクセス
[Open app]を押して、作成したherokuアプリケーションにブラウザからアクセスします。
phpPgAdminの初期画面が表示されることを確認します。
左側のペインにあるサーバー名をクリックすると、ログイン画面が表示されます。
ユーザー名とパスワードを入力してログインすると、データベースにアクセスできるようになります。もしログインに失敗する場合は、接続情報の設定ミスかデータベースへのアクセス制限(Private Spaces内のDBに一般リージョンのHerokuアプリからアクセスするなど)が原因として考えられます。
簡単でしたね。ネットワーク環境に制約があり、ローカルPCからHeroku Postgresに接続できない環境では重宝する接続方法です。3回目の次回のTipsではHeroku Connectを取り上げたいと思います。
最後に、今回のphpPgAdminによる接続を紹介してくれた Salesforce社 神田貴博さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。
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