プロマネの車窓から 7 〜 QCD+α 〜

こんにちは、アピリオの小松です。
今回は、PMが果たすべき役割の一般的な指標でもある「QCD(Quality, Cost, Delivery)」、その重要性については私が改めて申し上げるまでもありませんが、それに加えて個人的に常に意識している観点をご紹介します。

PMとして果たすべき役割の観点からは少し外れる話に見えるかもしれませんが、私自身が案件獲得フェーズでプリセールスに一定の時間を費やしていることもあり、ビジネスを創っていくという観点での着眼点としてご覧いただければ幸いです。

Valuable - 価値

担当したプロジェクトが、事例として公開されるケースもありますが、そうではない場合でもお客様や他の関係者からどのように見られ評価されるのか?というのは重要な観点の一つになります。リピートオーダーへの繋がりという形もそうですが、力量を外部に対して示すことに直結するということを、常に意識して立ち振る舞うことが重要です。また、その会社で働いてみたい、ということを示していく意味でも、プロジェクトの意義や価値をわかりやすく伝えていくという努力も必要です。

Attractive - 関心ごと

プロジェクトは通常、複数メンバーで構成されるチームにて実施します。参画するメンバーもプロジェクトを通じて様々な経験を積み、それぞれのキャリアを構成していくことになるので、アサインの局面でもその観点での考慮が必要になります。メンバーの皆さんのキャリア構成において「貴重な経験」となるように動機づけを行うことも、PM として配慮すべきことの一つです。また、プロジェクトの成果を組織等にフィードバックする際、そのプロジェクトの意義をどのように表現して発信していくか、これも考慮すべき観点の一つです。

Sustainable - 持続性

QCDは達成した、でもメンバーが疲弊して、結果的に退職してしまった。たしかにPMとして果たすべき最低限の責務は果たしているのかもしれませんが、それでは事業としての継続性を損なうことになります。何よりも何のためにやっているのか?ということになってしまいます。収益貢献という短期的な視点に加え、一つ一つのプロジェクトでの実績が事業の継続的成長にも貢献できるよう、様々な思慮を巡らせることも必要です。

また、継続性の観点として、対お客様という面においても、プロジェクトの終わりイコールお客様との関係終了というものではもちろんありませんので、仮に契約が終了となるような場合でも、関係性そのものは継続していくという意識も当然のことながら必要です。

Challengeable - チャレンジ精神

ITコンサルティングを生業としている以上、一定の緊張感を持って成果にコミットするということはプロジェクト参画メンバー全てに求められることになります。一方で我々が手掛けるテーマには、常に何らかの「前例の無い要素」が含まれるため、不確定要素にどのように対峙していくのかを考え、実行して結果を出していくことも必要になります。

そのようなリスク要素を前向きに捉え、新たなチャレンジをすることで得られることの価値を定義し、チーム全体で解決していくという空気創りも必要になります。もちろん、失敗に対する影響の最小化施策を検討することは必要ですが、そのバランスを取りながら常にチャレンジしていくという文化を醸成していくことが必要です。

Diverse/Capable - 多様性/受け入れ能力

PMロールに限らず、我々のビジネスにおいてはプロジェクトを通じて様々なスキルや知見を蓄積し、それらの積み重ねが個々人のキャリアそのものを形成していくことになります。業種・業務領域・テクニカルな要素だけでなく、コンディションや規模・期待値の種類等、様々なバリエーションが自身の引き出しとなっていきます。

個々のプロジェクト完了後に自身のキャリアにどのような積み上げがあったのかをふりかえり、整理することで、将来のプロジェクトで未知のテーマに対峙する必要が生じた場合にも、要素分解された知見を合わせて課題解決にあたるということが可能になってきます。



プロマネの車窓からシリーズを寄稿しています。
引き続き、おたのしみください。

プロマネの車窓から 1 〜 PMキャリアの魅力 〜
プロマネの車窓から 2 〜 Salesforce PM の魅力 〜
プロマネの車窓から 3 〜 Salesforce 導入アプローチの観点 〜
プロマネの車窓から 4 〜 計画の勘所 〜
プロマネの車窓から 5 〜 計画と現実のギャップ 〜
プロマネの車窓から 6 〜 プロジェクトの終わり方 〜
プロマネの車窓から 7 〜 QCD + α 〜


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著者について

Koji Komatsu

前職時代から通算で15年以上、CRMの領域でプロジェクトマネージャーを中心にプリセールス、ビジネスアーキテクト等、幅広い役割を担うことを信条として日々精進しております。Appirioに参画後もSales Cloud、Service Cloud、Field Service Lightning、Einstein AnalyticsやHeroku、時にはAWSやZuoraまで、様々なクラウドプラットフォームを手掛けて来ました。未知のプラットフォームを導入される場合は是非お声がけを!

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PM を目指してみようという方、既に プロジェクト管理の経験がある方で Salesforce のプロジェクトにチャレンジしてみたいと思っている方に、少しでもお役に立てればということで、「プロマネの車窓からシリーズ」...