こんにちは、アピリオの小松です。
プロジェクトには必ず「期限」があり、終わりが来ます。今回はその「終わり方」についてご紹介します。
運用で困らないための対処
多くの場合、ベンダーの立場としてのプロジェクトが終了しても、システムの利用そのものは継続されます。契約の観点から支援が終了する場合でも、その先の運用を鑑みて必要な考慮事項を整理し、期間内にお客様と共有して対策を検討する、といったようなことも含め、可能な限りのアクションは実施しておく必要があります
プロジェクトが終了しても、そのお客様との関係性が完全に終わるというものでもないので、その意味でも気持ちよく終了できるような配慮は必要ですね。
組織へのフィードバック
アピリオでは、プロジェクト完了時にその内容を全体ミーティングの場でフィードバックするという慣習があります。どのようなソリューションを提供したのか、どんなメンバーが参画してどんな知見を得たのか、収支の予実はどうであったか、得られた成果はどのようなものであったか、苦労した点や今後に活かせる要素は何であったかなど、PMを中心にメンバーと会話して報告内容をまとめ、発表します。
このような取り組みを実施することで、自身の整理にもなりますし、組織のナレッジとしてのKnowWho(誰が何を知っているのか)への貢献にも直結します。内容を共有することで、類似提案への活用も可能となり、営業の局面における会話の引き出しにも繋がるなど、効果はとても大きい活動になります。
メンバーへのフィードバック
上記のフィードバックと合わせて、チーム内での「ふりかえり」もアピリオの文化の1つとして定着しています。個人個人の自身でのふりかえりと合わせて、PMからメンバーに対してのフィードバックを実施することで、個人の成長のきっかけとなる効果が期待できます。
個人のキャリアとしての整理
プロジェクトの完了は、PMとしての実績の蓄積に直結します。単に自身の経歴書の一行に加えるということでも良いですが、私はプロジェクトが完了した時点で必ず、Powerpoint 1枚で「プロジェクトサマリー」を作成するようにしています。
これを実施することで、そのプロジェクト内容や実績を「サマリーして表現する」スキルを向上させることができますし、類似ケースの提案の際の事例スライドに流用できるなどの効果もあります。是非、皆さんにも挑戦していただきたいと思います。
プロマネの車窓からシリーズを寄稿しています。
引き続き、おたのしみください。
プロマネの車窓から 1 〜 PMキャリアの魅力 〜
プロマネの車窓から 2 〜 Salesforce PM の魅力 〜
プロマネの車窓から 3 〜 Salesforce 導入アプローチの観点 〜
プロマネの車窓から 4 〜 計画の勘所 〜
プロマネの車窓から 5 〜 計画と現実のギャップ 〜
プロマネの車窓から 6 〜 プロジェクトの終わり方 〜
・・・・・・・・・・・・
一緒に働きませんか?
現在弊社では、プロジェクトマネージャー、シニア・コンサルタント、コンサルタント、ソリューションアーキテクト、アカウントエグゼクティブの5つのポジションの採用を行っております。
アピリオの仕事にご興味のある方は、こちらをご覧ください。
アピリオのリソースハブにもさまざまな資料を掲載しています。
著者について
Linkedin をフォロー Koji Komatsu のコンテンツをもっと見る