プロマネの車窓から 5 〜 計画と現実のギャップ 〜

October 26, 2020 Koji Komatsu

こんにちは、アピリオの小松です。
前回は、Salesforce 導入プロジェクトのアプローチを検討する際の「計画の重要性」に関しては既にお話しましたが、いざプロジェクトが始まってみると、その通りには行かないということがほとんどかと思います。
今回は、その「計画と実際」をテーマにご紹介します。

計画通りにはいかない

それが普通、これが私の考えです。計画通りにいかない状態に対して憤りを示し、個人の責任でリカバリーをさせる、そういった立ち振る舞いをされるPMの方も過去にはいました。
それも1つのやり方なのかもしれませんが、流動性の高い要素を組み合わせて構成されるのがプロジェクトです。想定通りにいかないことを是として、どのように軌道修正していくのかを考え、実行していくことこそPMの果たすべき役割だと私は思います。

検証と軌道修正のポイントを想定しておく

では、計画通りにいかないことを、そのまま放置しておいて良いのか?というと、もちろんそんなことはありません。
プロジェクト開始までの準備計画段階において、お客様とのコミュニケーションであったり、参画メンバーの情報、その他関連する情報を収集・整理していく中で、計画の中で変動する可能性の高い要素が何なのか?という「あたり」をつけることが重要です。これはそれなりの経験値が必要になりますし、いくら経験を積んでも100%の精度にもなりませんが、予め予測して顕在化したときの対処方法をイメージしておくことで、各局面で発生する様々な事象への対応能力が向上していきます。
全てのタスクで実施していたら、それはそれで体がいくつあっても足りません。プロジェクトの運営に大きく左右するような重要なポイントを見極め、それにフォーカスすることも重要です。

管理すべきもの、着目すべきもの

プロジェクトが開始されて以降、PMとして「管理すべきもの」としては進捗、課題・リスク、コスト、品質といったものが主なものです。QCDそれぞれの予実対比をモニタリングし、ギャップが生じたときの対処を実施していくことが必要なのは言うまでもありませんが、これらの「管理対象要素」は「発生事象」として捉えるべきで、実際にはそのギャップを生み出す「発生源」に「着目」して、日々のマネジメントにあたることがPMとしての本質的な腕の見せ所ではないかと私は思います。

その発生源要素には様々なものがありますが、チーム内でいえばメンバーのモチベーションや初動でのパフォーマンス、進捗確認時の具体性表現状態など、対お客様の方向性では、対面コミュニケーション時の表情、言動の内容といったものが挙げられます。

共有の重要性

計画時の話でも触れましたが、実行局面においても常にプロジェクトの状態を可視化し、組織内に正しく共有しておくことが重要です。リスクが顕在化して、進捗や品質等に影響が出始めてから対処するのではなく、事前に「兆候」を共有しておくことで、組織としてのバックアップやフォローアップを迅速に実行することも可能となります。

繰り返しますが「計画通りにはならないのが普通」なので、日々の調整・対応はもちろん自分の裁量の中で可能な範囲で実施しつつも、常に組織で対応するということを忘れずに協力を仰ぐという発想を持ちましょう。

プロマネの車窓からシリーズを寄稿しています。
次回、「プロマネの車窓から 6 〜 プロジェクトの終わり方 〜」をおたのしみください。

プロマネの車窓から 1 〜 PMキャリアの魅力 〜
プロマネの車窓から 2 〜 Salesforce PM の魅力 〜
プロマネの車窓から 3 〜 Salesforce 導入アプローチの観点 〜
プロマネの車窓から 4 〜 計画の勘所 〜
プロマネの車窓から 5 〜 計画と現実のギャップ 〜
プロマネの車窓から 6 〜 プロジェクトの終わり方 〜


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著者について

Koji Komatsu

前職時代から通算で15年以上、CRMの領域でプロジェクトマネージャーを中心にプリセールス、ビジネスアーキテクト等、幅広い役割を担うことを信条として日々精進しております。Appirioに参画後もSales Cloud、Service Cloud、Field Service Lightning、Einstein AnalyticsやHeroku、時にはAWSやZuoraまで、様々なクラウドプラットフォームを手掛けて来ました。未知のプラットフォームを導入される場合は是非お声がけを!

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