Drones + Wearables – idea generationコンテストの実際

September 28, 2015 Takumi Yambe

pivot_podcast_logo_sm

今回のブログは、topcoderのidea generationコンテスト(アイデア募集コンテスト)について、実例をもとに紹介したいと思います。

topcoderについてお話をさせていただくときに「これだけ多くの参加者がいるのだから、なにか面白いアイデアを募集することはできないのか」と聞かれることは多いです。topcoderには、以前紹介させていただいたように「idea generation」というコンテストがあり、topcoderのメンバからさまざまなアイデアを募集することができます。topcoderはデザイナ、ソフトウェアエンジニアとデータサイエンティストのコミュニティですので、技術やデータが関連するidea generationは得意分野です。

最新の事例

Drones + Wearables + Your App Ideas

Idea generationの最新の事例は、GE(General Electric)が主催するものです。このidea generationは、GEが作成しているPivotというpodcastに連動しています。Pivotは、現実にかなり近いフィクションのストーリーが展開するpodcastです。GEは「Industrial Internet」(いわゆるIoTなのですが、産業機械を主な対象にしたもので、B2CではなくB2Bのイメージ)を提唱していていて、ソフトウェア開発者に「Industrial Internet」の世界により関心を向けてもらおうとしています。

このコンテストの目的は、podcastでフォーカスしている「ドローン」と「ウェアラブルデバイス」を組み合わせて有効活用できるアプリケーションのアイデアを募集することです。

コンテストのフォーマットを見ていきましょう。

期間

2015年9月11日から9月25日までの2週間です。

  • 9月11日 開始
  • 9月15日 チェックポイント
  • 9月15日 - 16日 チェックポイント レビュー 
  • 9月18日 提出期限
  • 9月18日 - 20日 レビュー 
  • 9月20日 - 25日 最終承認 、微修正

このコンテストでは、中間レビュー(チェックポイントレビュー)を行うためのチェックポイントを設けています。コンテスト参加者は、チェックポイントのタイミングで成果物を一度提出し、レビュアーからフィードバックをもらいます。

コンテキスト

このidea generationは、podcastのストーリーに沿った成果物を提出することが求められます。Podcastは、サンフランシスコで巨大な地震が発生していて、その復旧や人の救助にIndustrial Internetをどう生かしていくかという視点で進みます。その中で、新しいテクノロジーとしてドローンとウェアラブルデバイスが取り上げられています。

コンテスト参加者は、ドローンとウェアラブルデバイスを地震からの復旧にどう活かせるか、という視点でアイデアをまとめる必要があります。

成果物

アイデアということで、基本的にはテキストベースとなります。

  1. アイデアを説明するための数行のサマリー
  2. アプリケーション名および、キャッチコピー
  3. アプリケーションがどのようにユーザに利益をもたらすか、2から3の段落で説明したもの(ユーザーストーリー)
  4. 主要な機能解説
  5. 機能の詳細説明(ワイヤフレームなど、アプリケーションのイメージが想像できるもの)
  6. セールスピッチ
  7. ビデオ(任意)

評価基準

アイデアは以下の観点で評価されます。最終的に順位を決めるのは、コンテストの主催者になります。このコンテストの場合はGEです。

  • アイデアの実現可能性
  • アイデアの面白さと詳細さ
  • ユーザーにとっての有用性
  • セールスピッチの内容

最初に「アイデアの実現可能性」が出てくることに注目してください。このコンテストは、未来に実現できるかもしれないことではなく、現時点で技術的に実現可能なアイデアを求めています。

賞金

  • 1位 1000ドル
  • 2位 500ドル
  • 3位 250ドル
  • 4位 250ドル
  • 5位 125ドル

通常のコンテストは、2位までに賞金を払うケースが多いのですが、このコンテストは参加者を多く集めるために5位までに賞金を出しています。また、チェックポイントで上位5つのサブミッションに対して、50ドルずつ支払っています。コンテストの実施に際しては、賞金に加えて、プラットフォームの利用料やアピリオのコンサルタントの費用などが必要となります。

参加者

  • 登録:59名
  • 提出:チェックポイント 19名 / 最終提出 16名

実際の提出物

Idea generationコンテストの成果物は、多くの場合非公開ですが、このコンテストで提出されたアイデアは、podcastの第7回以降で紹介される予定になっています。Podcastが公開され次第、このブログで紹介していきたい思います。

後続のコンテスト

このコンテストの後続に、UIデザインコンテストが予定されています。UIデザインコンテストでは、アイデアをもとにアプリケーションのデザインを行います。topcoderは、デザイン、ソフトウェア開発、データサイエンスをカバーしていますので、アイデアで終わるのではなく、UIのデザインや、ソフトウェアの開発、実データの分析とより具体的な工程へシームレスに進むことができます。

おわりに

多くの新しいテクノロジーが次々と開発されている中、一つの企業や個人が個々の技術を理解しその可能性を探っていくことには限界があると思います。topcoderのidea generationは、世界中の多くの参加者からアイデアを得ることができ、かつ必要に応じて実際に形にすることができます。新しいテクノロジーを使ったビジネスを考えておられる方は、是非試してみていただきたいです。

 

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